クロージング講義:
鏡リュウジ|Character is Destiny..?
近代占星術の父アラン・レオがモットーとしたのがこの言葉。これは宿命的な予言占星術から性格が運命を作るという、現代的で「心理学的」な占星術の先駆的声明だとされてきました。ですがこの格言は古代ギリシャにさかのぼります。「ディスティニー」や「キャラクター」の概念を占星術の系譜の中にたどり、自由意思と運命のパラドクスについて考えを巡らせてみたいと思います。
【profile】
占星術研究家、翻訳家。16歳で雑誌デビュー、以来、35年以上にわたってメディアの第一線を走り続け、「占い」のイメージを一新。
「占星術」の裾野を広げることに多大な貢献をしてきた一方、国際基督教大学大学院卒業(修士)後、宗教学、ユング研究などの知識をバックにアカデミックな活動も展開。
リズ・グリーン、マギー・ハイド、ジェイムズ・ヒルマン、ニコラス・キャンピオンらの業績を積極的に日本に紹介、占いの世界以外でも大学、美術館などのシンポジウムなどに多数登壇、知的な領域に占いを接続する仕事を続けている。
英国、オーストラリアなどの占星術学会での発表経験も豊富。
主な著書に『占星術の文化誌』(原書房)『タロットの秘密』(講談社現代新書)、訳書にリズ・グリーン『占星術とユング心理学』(原書房)、マギー・ハイド『ユングと占星術』(青土社)ほか多数。
京都文教大学、平安女学院大学客員教授。日本トランスパーソナル学会理事。日本ペンクラブ会員
鏡リュウジ公式サイト:http://ryuji.tv